アメリカはコロンビア州で発見された9300年前の古代人、通称ケネウィックマンの発見サイトをめぐってアメリカ陸軍を訴えている8人の科学者の賠償請求が1/2に行われた。
事の起こりは、この発見を重要視したスミソニアン協会のダグ・オーズリー博士が詳しい調査の為、軍に遺骨の移送を依頼したのだが、遺骨は軍により没収されオーズリー博士の元に届く事はなかった。 それどころか軍は科学者に5日間だけの猶予を与えた後、遺骨の発見された河原を175､000＄もの巨費を投じて土砂で埋め尽くしてしまった。
軍の行動を不服とする科学者たちが起こした訴えにより陸軍の行動を規制する法案が上下両院で可決されたが、陸軍はこの法案を無視し法案が施行される直前までに完璧に発掘現場を埋め尽くしてしまった。
科学者側はケネウィックマンの埋葬と共に遺物が埋められた可能性があることから周辺を本格的に発掘したい意向だったのだが、500トンもの土砂で完全にフラットに埋められてしまったことから完全に不可能になった。
アメリカ陸軍の主張は、ただ単に略奪者から遺構を保護するために行った処置だという。
しかし陸軍の一連の行動は波紋を呼びさまざまな憶測を呼んでいるが真相はまったく不明である｡
なお口頭弁論は6/17日に予定されている。
参考ニュースソース
ヤフーニュース
Tuesday January 2 10:35 PM ET
Scientists: Army Corps Violated Site
INNニュース
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INN特派員：ハンニバル４３世 2001年1月14日
