有史以前、8000年前の人々が歯の治療を行っていたらしい。
4月のNew Scientistで発表された研究によると、パキスタンで発見された故人骨の歯に完璧に丸い小さな孔を発見したという事だ。
電子顕微鏡による観察の結果、孔はバクテリアが穿ったにしては完璧に丸い上、同心円状の溝が刻まれている事から、石のドリルで開けられたことに間違いないらしい。
最初に歯に穴が穿たれている事に気づいたAndrea Cucinaによると、孔のあいた歯はあごの骨に付いたままのため、歯をネックレス等に加工する目的で穴をあけたのではないという。
更に孔のサイズは、当時の人々がビーズにあけた孔と同じ事から、当時非常に微細な孔を加工する高い技術を持っていたことは明らかである。
おそらくあけた孔に何らかの詰め物をして虫歯の治療をした後だろうと推測されている。
参考資料
Wednesday April 11 2:13 PM ET Pre-Historic Dentists May Have Repaired Teeth
INN特派員:ハンニバル43世 2001年4月15日
New Carthago City