現代人の祖先はやはりアフリカ出身?

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 アメリカと中国の研究者グループにより、Y染色体の研究から現生人類は3万5000年前から8万9000年前のアフリカに起源があると言う研究がjournal Scienceに発表された。
   この研究では、現生人類と北京原人やジャワ原人などのホモエレクトスとの混血の証拠はまったく見つからなかった。
 この研究結果は、現生人類のアフリカ単一起源説を裏付ける有力な証拠となりそうだ。

 Y染色体は、父親から息子にのみ遺伝する染色体で、進化の時間的マーカーとして最近注目を集めている。 科学者グループによると1万2000人以上のアジア人から取り出したY染色体のDNAを調べたところこの結果が導き出せた。
 グループの代表者Li Jin (Fudan University in Shanghai)は、おそらく10万年以上前にアフリカで解剖学的現生人類・現代型ホモサピエンスに進化を遂げた人々が、アジアに生息していたホモエレクトスを駆逐しながら入れ替わったと見ている。
 又、従来のミトコンドリアDNAの研究結果からも、この説は裏付けられているという。

参考資料

Thursday, 10 May, 2001, 17:56 GMT 18:56 UK
Boost for 'Out of Africa' theory
By BBC News Online's Ivan Noble

ヤフーニュース Thursday May 10 3:49 PM ET
Study Backs 'Out-Of-Africa' Theory of Human Origin
By Will Dunham

INN特派員:ハンニバル43世 2001年5月11日


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