中央アジアで失われた古代文明発見

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 ペンシルバニア大学の研究者グループにより、中央アジアで今までにまったく知られていなかった古代文明が発見された。
 中央アジア、トルクメニスタンのAnnauで発見された文字を刻印した印章が、同時に発掘された炭の年代測定により約4600年前のものであることが判明した。
 これは、中国で最初の文字が確認される1100年も前の文字だという。 更に、この文字は、中国、インダス、メソポタミアなどで確認されているいかなる古代文字とも異なる固有の文字である。 この文字が体系化された完全な文字か文字の発達過程にあるものかは、現在も議論が分かれているが、発見者のFredrik T. Hiebertは紛れも無い洗練された文字と確信している。

   Annau周辺では、1970年代に旧ソビエトの考古学者により、質の高い土器や金属製品、農耕や牧畜を示す遺跡などが発見されていたが、政治的理由より最近まで公になることは無かった。
 最近の発掘からAnnau周辺からは、優れた文明の存在を示す証拠が次々に発見されてきたが、今回の固有の文字の発見で、これまで知られていなかったまったく新しい文明の存在が確実になった。
    今回の発見は、文字の歴史を探る上での重要な発見であるばかりか、インド・ヨーロッパ語族の起源を探る上でも重要な発見になりそうだ。

参考資料

ヤフーニュース Sunday May 13 4:27 PM ET
Study Uncovers Pre-Writing in Asia
By DIEGO IBARGUEN, Associated Press Writer

ディスカバリーニュース Mysterious Writing Suggests Lost Empire
By Jennifer Viegas, Discovery News

The Times: TUESDAY MAY 15 2001
First word from Asia's lost civilisation
BY RICHARD BEESTON AND EMILY DAVIES

INN特派員:ハンニバル43世 2001年5月17日


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