ヨーロッパの石器時代人であるクロマニオン人は、魚中心の食生活だったらしい。
ワシントン大学のErik Trinkaus等によると、人骨に含まれる放射性同位元素、炭素13と窒素15のレベルを調べたところ、古代人の食生活が海産物中心だったことが判明したと言うことだ。
一方最近の同様の研究では、やはりヨーロッパの絶滅した石器時代人であるネアンデルタール人は、対照的に肉食が中心だったらしい。 それも好んで大型の肉食獣などを食べていたらしい。
ヨーロッパでは、約2万8000年前に、長い間繁栄してきたネアンデルタール人が滅び、解剖学的に完全な現代人であるクロマニオン人と入れ替わった。
トロント大学の栄養学の権威Stephen Cunnane氏によると、魚に含まれる大量のDHAがクロマニオン人の脳の発達を促し、現代人へと進化したのではないかと述べている。
マグロなどの魚に多く含まれ頭に良い物質とされるDHAは最近日本でもブームになっている。
もしCunnane氏のDHA進化説が本当だとすると、われわれ日本人はそろそろ進化してもよさそうなのだが?
参考資料
ヤフーニュース Tuesday May 22 2:17 AM ET
Study: Fish Once a Big Part of Diet
By PAUL RECER, AP Science Writer
Daily University Science News 22-May-2001
Early Modern Humans Included Aquatic Animals In Diet
INN特派員:ハンニバル43世 2001年5月23日
New Carthago City