約520万年から580万年前のものと思われる猿人の化石が、エチオピアで発見された。
7月12日発行の科学雑誌ネイチャーに発表されたカリフォルニア大バークレー校等の研究チームの論文によると、この発見は最古の人類の化石になる可能性が高いらしい。
化石そのものは、１９９７年、エチオピアの首都アディスアベバから北東約２３０キロのMiddle Awash地区で発見されていた。
下あごや歯、上腕骨など最低５体の個体の物を含む。 発見された左つま先の骨から２足歩行を行っていた事が推定されると言う。
近くからは、1974年に「ルーシー」として知られる約320万年前のアファール猿人の化石も発見されている。
研究者グループは、これまで最古とされてきた約440万年前のラミダス猿人の祖先につながると推定している。
従来、チンパンジーの祖先と人類が別れたのは、約500万年から600万年前とされてきたが、少なくとも500万年前より古い時代に人類に属す系統が存在したことになる。 おそらく人類の起源の見直しが必要になると考えられている。
参考資料
Fossil Of Earliest Hominid Known Found In Ethiopia
Daily University Science News
Yahoo News Wednesday July 11 2:15 PM ET
Scientists Find Fossils of Man's Earliest Relative
By Patricia Reaney
BBC News
Wednesday, 11 July, 2001, 18:08 GMT 19:08 UK
Teeth and bones stir human debate
INN特派員：ハンニバル43世 2001年7月16日