1991年イタリアとオーストリアの国境に近いアルプスから、氷付けの状態で発見された5.300年前のミイラの死因が特定された。 通称アイスマン又はイェチィとも呼ばれるこのミイラのCT検査をおこなったところ、左肩の部分に、矢尻の先端が突き刺さっていた事が判明した。
検査をおこなった研究者の一人Paul Gostnerによると、矢尻は左胸前方から突き刺さり肋骨を貫通し、大きな 血管、神経を切り裂いた後、左肩甲骨を打ち砕き突き刺さった形跡が見て取れるという。
傷の大きさから考えて、間違いなくこの傷が原因で死亡したらしい。
今までアイスマンの死因は、凍死や滑落死などが考えられ多くの研究書に発表されてきたが、すべて間違っていたわけだ。
誰が、アイスマンを殺したのか? ほぼ研究し尽くされていた感があったアイスマンだが、新たに大きな謎が持ち上がった事になる。
参考資料
Wednesday July 25 3:39 PM ET
Scientists: 'Iceman' Mystery Solved
Iceman Death Mystery Solved
Discovery News
July 26
Case Closed on the 'Iceman' Mystery
Researchers Say Arrow Killed Bronze-Age Hunter
By Keith B. Richburg
Washington Post Foreign Service
Thursday, July 26, 2001; Page A01
INN特派員:ハンニバル43世 2001年7月28日
New Carthago City