3万年前の北極圏に人類の痕跡

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 ロシアの北の端の北極県内で、石器と共に線刻の刻まれた骨やマンモスの牙が発掘された。 これらの遺物から何と氷河期真っ只中の極寒の北極圏に3万年以上も前から人類が住み着いていた可能性が高くなった。
 ロシアとノルーウェイの合同調査団によると、このような高緯度地方に3万年以上も前の人類の痕跡が見つかったのは、初めての事でこれまでの常識を覆すと言う。 
 発見されたマンモスの牙は、炭素年代測定法により約3万6600年前のものとされ、一緒に発掘された植物は約3万年から3万1000年前である事が判明した。

   北部ヨーロッパに現代人が住み着いたのは約1万4000年ぐらい前の事から、3万年前の北極圏に住んでいた人類は、現代人ではなくネアンデルタール人の可能性が高いと言う。
 もしこの時代に北極圏にネアンデルタール人が住んでいたとすると彼等は想像以上に高い知能とテクノロジーを備えていた事になる。

参考資料

The New York Times: September 6, 2001 New Evidence of Early Humans Unearthed in Russia's North By JOHN NOBLE WILFORD

INN特派員:ハンニバル43世 2001年9月19日


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