南アフリカで、約七万年前の世界最古の芸術と思われる彫刻を施したオーカーの塊が発見された。
オーカーは、塗料の原料などに現在でも使用される赤い色の鉱石で、ネアンデルタール人の墓などからも粉末状にして色づけされた痕などが発見されている。
南アフリカ・ケープタウンIziko Museumの人類学者 Christopher Henshilwoodによると、今回の発見は、この赤い鉱石の塊に複雑な文様の線刻を刻んだオブジェ状の物で、意味は不明だが明らかに意図的に加工されたものであると言う。
これまで、類似の芸術性を示すものとしては、主にフランスなどで見つかっている3万5千年ぐらい前の洞窟壁画などが知られているが、今回の発見はその2倍の古さに相当する。
参考資料
ヤフーニュース：Thursday January 10 2:43 PM ET
Cave Art Shows Human Behavior Arose Early - Study
By Maggie Fox, Health and Science Correspondent
BBCニュース：Thursday, 10 January, 2002, 20:20 GMT
'Oldest' prehistoric art unearthed
INN特派員：ハンニバル43世 2002年1月12日