インドは、グジャラット州のCambay湾の海底から、世界最古の都市遺跡と思われる海底都市が発見された。
周辺は、インド最古の文明ハラッパ文明が栄えたあとである。 マドラスをベースとするNational Institute of Ocean Technology の海洋学者等によると周辺は非常に海流の強い地域であるため、8ヶ月前から超音波探査機と海底の土壌をすくい上げる機械を用いて探査を行っていた。 その結果、明らかに都市遺跡を示す人工の建造物の姿が明らかになってきた。
3ヶ月前から始まった第2段の調査により、さらに多くの人工物が海底から引き上げられた。 インドの海洋技術相のMurli Manohar Joshi によると、人工的な建造物ばかりか古代の川の痕や大量の人工物が明らかになったらしい。
それらの発見物の中の、木製の遺物の炭素年代測定を行ったところ紀元前 約7595年、今から約9500年前の物である事が判明したらしい。
現在まで世界最古の文明として知られているシュメール文明は、紀元前 約3500年に始まったと思われているため、文明の誕生を一気に4000年も遡る結果である。
最近、南米ペルーのカラルからも、今までの常識を覆す4500年以上前の文明の遺跡が発見されたばかりだ。 近い将来、歴史教科書の四大古代文明の記述が大きく書き換えられる事になるだろう。
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参考資料
BBCニュース:Wednesday, 16 January, 2002, 13:14 GMT
Indian civilisation '9,000 years old'
By Rajyasri Rao in Delhi
読売オンライン 国際
世界最古9500年前?インド西部で都市遺跡発見
INN特派員:ハンニバル43世 2002年1月17日
New Carthago City