世界的に有名なノルーウェイの探検家トール・ヘイエルダール氏が、18日木曜日の夜87歳で死去した。
ヘイエルダールは、1947年バルサ材の筏コンチキ号で太平洋を横断する事に成功した事で、一躍脚光をあびた。
ヘイエルダールは、1914年10月6日南ノルーウェイに生まれ幼少の頃に人類学の本を読んで以来、古代人の交流に興味を持ったと言う。 彼は、自分の学説において南米から太平洋諸国に文化が広まったと主張し、この事を証明する為にコンチキ号でペルーからポリネシアまでの航海を成功させた。
この学説自体は現在では否定されているが、古代人が筏のように単純な構造の船で太平洋を横断する事が可能だったという事を証明した事は現在も高く評価されている。 事実、南太平洋諸島で、大航海以前から南米原産のサツマイモが栽培されていた事が、古代のポリネシア人が南米にまで到達していた証拠とされている。
ヘイエルダールは、約3週間前容態が悪化しイタリアの病院に緊急入院したが、悪性の脳腫瘍と診断された後、本人の希望で退院していた。 カルタゴ皇帝もヘイエルダールと対談を行う予定が有っただけに、急な訃報には驚きを隠しえない。
INN特派員:ハンニバル43世 2002年4月21日
New Carthago City