古人類学上の発見相次ぐ

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 最近、古人類学上の発見が相次いでいる。まずナショナルジオグラフィックによると、グルジア共和国で、180万年前の人骨が見つかった。この人骨は、ホモエレクトスに分類されるが、非常に脳容量が小さくホモエレクトスに進化して間もない化石だと考えられる。
 これまで、人類がアフリカを出たのはホモエレクトスに進化して十分に脳が大きくなった事で可能になったと考えられてきた。ところが、より古いホモハビリス的な特徴を多く残した頭蓋容量の小さなホモエレクトスの化石が、アフリカ以外の国で発見された事により、人類のアフリカ脱出と脳の大きさは関係が無い可能性も出てきたのだ。

 そしてもう一つは、人類の起源が一気に100万年も遡ったという発見だ。フランス人などからなる国際共同チームが、アフリカ中部のチャド北部ジュラブ砂漠から、ほぼ完全な猿人の頭骨化石を発見した。この化石は、約700万年前の物と考えられ、人類と類人猿が別れた直後のものである。
 これまで発見されていた物より100万年は古く、最古の人類化石である。研究者によると頭骨を後ろから見るとチンパンジーのようだという。実際頭蓋容量もチンパンジー並しかない。しかし、前から見ると明らかに人の祖先の特徴が見て取れるという。
 この猿人は、新種のものと考えられサヘラントロプス・チャデンシスと名づけられた。残念だが頭骨以外の部分はほとんど発見されていない為、二足歩行を行っていたかどうかは判らないらしい。


参考資料

ナショナルジオグラフィク・ニュース
Skull Fossil Challenges Out-of-Africa Theory
John Roach
for National Geographic News
July 4, 2002

CNNニュース:Ancient skull challenges human origins
Fossil said to be more than 6 million years old
July 10, 2002 Posted: 10:26 PM EDT (0226 GMT)
ヤフーニュース:Skull May Shift Evolution Theories
Wed Jul 10, 3:40 PM ET
By MARK EVANS, Associated Press Writer

INN特派員:ハンニバル43世 2002年7月16日


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