次々と新発見が相次ぎ、恐竜のイメージを塗り替えてきた中国遼寧省で、またまた驚
きの大発見があった。なんと、恐竜を食っていた哺乳類の化石が発見されたのだ。
恐竜時代の哺乳類は、ほとんどがねずみほどの大きさしかなく、昆虫を主な食料とし、
恐竜の敵では無かったと考えられてきた。
今回発見されたのは、犬ほどの大きさがある2種類の哺乳類で、おなかの中に恐竜の
赤ちゃんを飲み込んだままの状態で化石化していたという。これまでにも、一部の研
究者は哺乳類が恐竜の卵や赤ちゃんを食べていたのではないかと考えてきたが、今回
確実に証明されたわけだ。
この化石が発見されたのは、約1億3000万年前の地層で、恐竜が大繁栄していた中生
代・白亜紀にあたる。犠牲者となった哀れな恐竜は、小型の草食恐竜プシッタコサウ
ルスで、オウムのようなくちばし状のとがった口を持っていた。もちろん小型恐竜と
いっても、成長すれば体長2mにもなるので、哺乳類に襲われる事は無かっただろ
う。
今回発見された哺乳類はレペノマムス類と呼ばれる種類で、大きくとがった歯やあご の筋肉の形状などから、捕食活動を行なっていたと考えられるらしい。恐竜はどんな 味だったのだろうか?きっと鶏肉に似たあっさりと淡白な味だったのだろう。
参考資料
Scientists Unveil Dinosaur-Eating Mammal in NY
Wed Jan 12, 4:46 PM ET Science - Reuters
By Manuela Bada
INN特派員:ハンニバル43世 2005年1月13日
New Carthago City