日本ミツバチがいなくなる!?

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 昨今、アメリカでミツバチが謎の失踪を遂げたと言うニュースが話題に上がっている。
  被害は2007年5月の時点で全米27州にも広がり、過去最大の被害規模になっている。米国西海岸では60%、東海岸では70%ものミツバチが消え去ってしまった。更には、被害はカナダ、ヨーロッパにも飛び火している。
 しかし、日本でも対岸の火事としてのんびりしては、いられない。近年、ここ日本でも不気味なミツバチの失踪事件が起きているのだ。アメリカで起こっている現象と同じかどうかは分からないが、日本ミツバチが作る自然蜂蜜の産地として名高い宮崎県椎葉村で、ミツバチが壊滅状態となっている。

 椎葉村で行われている養蜂は、一般の西洋ミツバチによる養蜂ではなく、日本ミツバチによる日本古来のものである。養蜂と言っても、分校と呼ばれる巣箱を、庭先や林道沿いに設置するだけで、花を植えたり、ミツバチの世話をしたりなどは一切行なわない。
 ミツバチたちは、周囲に散在する奥深い杉林や照葉樹森の中に分け入り自然の花を見つけ、せっせと蜜を集めてくるのだ。このため、収穫は天候に大きく依存し、これまでにも台風被害などで、ミツバチが大打撃を受けることはたびたびあった。しかし、養蜂歴60年以上の那須久喜氏によるとミツバチが全滅したのは初めての事で、先代の話も含めて、今までに聞いた事がない事態だと言う。
 最近ミツバチ失踪の原因として携帯電話の発する電磁波が注目されている。しかし、椎葉村でのミツバチ失踪の原因は携帯電話でも無さそうだ。そもそも那須氏の自宅では、携帯電話は通じない。この辺りで携帯電話が通じるのは、椎葉村の中心部、上椎葉だけだ。このまま日本ミツバチは絶滅してしまうのだろうか?最近、被害は熊本や北九州でも起き始めていると言う。


INN特派員:ハンニバル43世 2007年12月2日


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