沖縄が今注目を集めている。 数々の水中遺跡と思われるものが見つかっているからだ。
考えてみれば不思議だ。 沖縄は、薩摩藩によって日本に併合されるまで独立国家だった。 なぜあの小さな島々に独自の文化が発達し国家を形成したのか。
沖縄は確かに海上交易上の重要な中継点には違いない、しかし独自の文化、国家が発達するにはいささか小さすぎるし、周辺の大きな陸地とは地理的に離れて いる。
従来、沖縄付近は太古の昔に大陸から引き離されたと思われていた。 ところが琉球大学の木村教授の説によると、沖縄付近が大陸から引き離されたのは、2 万年前頃で、それまでは比較的大きな陸塊が存在したらしい。 そのことを裏付ける新しい事実が次々に発見されつつある。
宜名真では、海底鍾乳洞で鐘乳石や石筍が確認された。 これらは、海底では形成が不可能で、この海底鍾乳洞が陸上で形成された事を物語っている。 又、 この海底鍾乳洞には空気の溜まった空間もありその中からコオロギも発見された。 このコオロギは光りには反応しないが、目はある事からせいぜい海底に閉じ 込められて数万年しか経っていない事が示唆される。 さらに最近この洞窟から石器も発見された。
沖縄に今よりもはるかに大きな陸地が存在したら、独自の先史文明が発達した事も十分に考えられる。 さらに中国大陸から長く伸びた琉球弧と言う地理的条 件から考えて、海洋文明であったと思われる。
それを裏付けるように与那国島沖の海底から遺跡としか考えようの無い、巨大な構造物が見つかっている。 この巨大な構造物は基本的には多くのテラスが重 なり合った構造をしているが、階段状の部分や真っ直ぐに伸びた溝なども見つかっている。 この構造は中南米の遺跡の巨石構造物と酷似している
沖縄から十分に大きな船で黒潮に乗れば自動的に中南米にたどり着く。 従来から中南米では縄文式土器(バルディビア土器)が発見されているが、それらを もたらしたのは海洋民族であった古代沖縄人かもしれない。 それどころか日本全土に発達した縄文文明も沖縄がルーツかもしれない。
インカ帝国では、キープと呼ばれる結節縄を用いた非常にユニークで珍しい縄文字が、使用されていた事が、知られている。 ところがこれとそっくりの物が 沖縄にもあった。 ワラサンと呼ばれる物が竹富島に伝わっているが、結び目により物や数を表す、まさにキープと同じ物である。 しかもこれらの文字の使用 目的もまったく同じである。 どちらの文字も、手紙などの日常生活に使われたのではなく、主に贈り物、貢ぎ物などの物資の記録用文字として使われた。
又、これ以外にも沖縄では、日本や中国の文字とは異なる独自の文字が使用されていた。 これら沖縄の古代文字は、まだほとんど研究されていないが、研究
が進めば中南米やその他の地域とのつながりもはっきりしてくるはずだ。
参考文献及び資料
ムー大陸は琉球にあった!:徳間書店・・・・・木村政昭
海底のオーパーツ:二見書房・・・・・南山 宏
竹富島 喜宝院蒐集館
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