キム・ジョンイル核放棄を決定か? パート2

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 北朝鮮が、再び核実験を行った。カルタゴ帝国安全保障委員会の分析によると、キム・ジョンイルは、すでに国際社会の圧力に耐えかねて、核の放棄を決定していると見られている。
 しかし、せっかく作った核兵器、そう簡単に廃棄するわけにはいかない。前回の実験は様子見であった。……ところが意外や意外、予想に反に、国際社会の反応は鈍かった。「北朝鮮を追い込んではいけない!」「北朝鮮にヤケをおこさせてはいけない」「キム・ジョンイルは、気が狂った」「何を考えているか分からない国、北朝鮮」などと、的外れの報道を繰り返すばかりで、大した制裁もない。おまけに、アメリカまで対話路線に切り替えて、国際社会は北朝鮮をなだめにかかった。

 こうなれば、将軍様の勝ちである。核廃棄はできるだけじらして、最大限利益につなげよう! 二発目も爆発させれば、廃棄するときの利益も二倍になるというわけだ。
 「キム・ジョンイルは気が狂った」「何を考えているか分からない国」などと、的外れの報道を繰り返している限り、核の早急な廃棄などありえるわけもない。世界を、振り回して嘲笑うキム・ジョンイルこそ、ずる賢さにかけては、天下逸品なのだ。ハッキリ言って、キム・ジョンイルはキチガイでもバカでもない。最後の切り札、核兵器を爆発させたということは、すでに心の中では、核廃棄を決めていることの何よりの証である。問題は、そのタイミングだけだ。

 核兵器の廃棄時期について、一つの見方がある。キム・ジョンイルは、すでに世界を敵に回している。このまま核を放棄したところで、彼自身が評価されるわけでもない。みすみす核を手放せば、自分の立場さえ危うくなりかねないのだ。……ということは、このまま悪者を演じよう。そして、息子による新体制が始まったとき、核兵器を放棄させればいいのだ。何も前科がない息子なら、核の放棄で世界から称賛され、キム帝国は安泰になるというわけだ。つまりキム・ジョンイルの異常なまでの悪の演出は、息子への遺産ということである。ギャップが大きいほど、息子の体制は安泰になるということである。
 決して、キム・ジョンイルは自暴自棄に陥っているわけではない。綿密に考え、演出し、世界を躍らせているだけだ。相手を、単にバカ扱いしているだけでは、真相は見えてこない。日本は、同じ間違いを前の世界大戦のときに犯しているにもかかわらず、未だに気付いていないようだ。

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INN特派員:ハンニバル43世 2009年5月27日
上記の記事は、あくまでもカルタゴ帝国安全保障委員会の分析によるもので、信憑性は保障できません!


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