こうなれば、将軍様の勝ちである。核廃棄はできるだけじらして、最大限利益につなげよう! 二発目も爆発させれば、廃棄するときの利益も二倍になるというわけだ。
「キム・ジョンイルは気が狂った」「何を考えているか分からない国」などと、的外れの報道を繰り返している限り、核の早急な廃棄などありえるわけもない。世界を、振り回して嘲笑うキム・ジョンイルこそ、ずる賢さにかけては、天下逸品なのだ。ハッキリ言って、キム・ジョンイルはキチガイでもバカでもない。最後の切り札、核兵器を爆発させたということは、すでに心の中では、核廃棄を決めていることの何よりの証である。問題は、そのタイミングだけだ。
核兵器の廃棄時期について、一つの見方がある。キム・ジョンイルは、すでに世界を敵に回している。このまま核を放棄したところで、彼自身が評価されるわけでもない。みすみす核を手放せば、自分の立場さえ危うくなりかねないのだ。……ということは、このまま悪者を演じよう。そして、息子による新体制が始まったとき、核兵器を放棄させればいいのだ。何も前科がない息子なら、核の放棄で世界から称賛され、キム帝国は安泰になるというわけだ。つまりキム・ジョンイルの異常なまでの悪の演出は、息子への遺産ということである。ギャップが大きいほど、息子の体制は安泰になるということである。
決して、キム・ジョンイルは自暴自棄に陥っているわけではない。綿密に考え、演出し、世界を躍らせているだけだ。相手を、単にバカ扱いしているだけでは、真相は見えてこない。日本は、同じ間違いを前の世界大戦のときに犯しているにもかかわらず、未だに気付いていないようだ。
INN特派員:ハンニバル43世 2009年5月27日
上記の記事は、あくまでもカルタゴ帝国安全保障委員会の分析によるもので、信憑性は保障できません!
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